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【初級向け】FileMaker (ファイルメーカー) の超基本なレイアウト構成

このページでは次のような内容が書かれています。
  • リスト形式とフォーム形式をセットで構成する
  • YahooニュースとFileMakerの共通点
  • リスト形式とフォーム形式のセットにする理由
  • リスト形式とフォーム形式のそれぞれの特徴
  • まとめ


【留意事項】
本記事はデータベースの初心者または超初心者向け、FileMakerの制作経験が未経験~おおむね2年未満の方向けに書かれています。



以前、レイアウトについて超初心者でも分かりやすく書いてみたつもりの記事を投稿しました。 以前の記事はコチラ >



その記事では、最初の最初はどうすればいいのか?と、形式の違いというのは?といった点について主に解説しました。

JBI のお客様で、レイアウトについての理解がなかなかすんなり入っていかない方もいらっしゃいます。

そこで今回は超基本的な「レイアウトの構成」について書いてみたいと思います。



リスト形式とフォーム形式をセットで構成する

ここでは、報告書ファイルを想定することにします。

さて、データベース初心者がまず考えるべきレイアウト構成はどのようなものでしょうか。



それは、リスト形式とフォーム形式のセットです。



データベースがよく分かっていない場合、とにかくまずはこの2つのレイアウトを用意するのが良いと思います。




フォーム形式は次のようなイメージです。一番最初に勝手に作られるレイアウトはこのフォーム形式です。



新規でレイアウトをもうひとつ作ります。それをリスト形式にします。



「一覧へ」や「詳細へ」などのボタンを配置して、ボタンでレイアウトを行き来できると尚良いです。




なぜこの2つのセットから始めるのが良いかを説明する前に、世の中のサービスとFileMakerの共通点を見てみたいと思います。


YahooニュースとFileMakerの共通点


FileMakerはデータベースです。

データベースである以上、世の中の多くのデータベースと基本的な概念や構造は同じです。

例えばYahooニュースのようなニュースサイトなどもデータベースによって成り立っています。


YahooニュースのTOPページを見てみると、ニュース記事の見出しリンクが数多く載っています。あるいはトピックス(主要)というページが一覧として分かりやすいかもしれません。

これらがいわば「リスト形式」である一覧ページになります。



この一覧の中に気になるニュースタイトルがあればリンクをクリックして、大きい画像と詳しい記事が書かれたページに遷移します。この詳細ページが「フォーム形式」にあたります。



この例ではYahooニュースを取り上げましたが、実は多くのWebサービスは同じような構造になっています。

Amazonや楽天などのショッピングサイトも商品一覧ページがあって、クリックすると詳細ページに飛びますよね。




Youtubeも動画の一覧ページがあって、クリックすると動画閲覧やコメントがある詳細ページに遷移します。

※リストではなくパネル形式の一覧になっています




これをFileMakerの報告書で置き換えてみると分かりやすいのではないでしょうか。一覧のリスト形式がYahooニュースで言えば記事一覧です。




一覧には日付と件名くらいしか表示されていないので、詳細に報告内容が書かれたフォーム形式に移ります。Yahooニュースで言えば詳細ページです。




FileMakerもデータベースなので、シンプルに分解してみると世の中のサイトとページ構造(レイアウト構造)が似ているというわけです。




さて、ではなぜ一覧(リスト形式)と詳細(フォーム形式)のセットなのでしょうか。


リスト形式とフォーム形式のセットにする理由


結論から言うと、リスト形式とフォーム形式のセットはデータベースの利点を有効に使える形だから、と個人的には思っています。




人間は便利だったり使いやすいものを取り入れ、利用し続けてきました。


データベースが登場してどれだけ経つかは分かりませんが、世の中では一覧と詳細というような形で多くのサービスを作り長い間利用してきました。

ということは、人間にとって一覧と詳細という形が(今のところ)しっくりきている、と言えるのではないでしょうか。





次にリスト形式とフォーム形式の特徴を書いてみますが、それを見るとしっくりきている理由が何となく分かるような気がします。


リスト形式とフォーム形式のそれぞれの特徴

それぞれの長所

【リスト形式】
  • 多くの件数を一度に見ることができる。
  • より多くの件数をスクロールして見ることができる。
  • いま何件表示されているのか(全登録件数のうち)を把握しやすい。

【フォーム形式】
  • レコード(行)1件の中の情報を一度にたくさん表示できる。
  • 一度にたくさん表示できるのでタブ機能や別窓機能などバリエーション豊かに表示・表現できる。

それぞれの短所

【リスト形式】
  • レコード(行)1件の中の情報のうち限られたものしか表示できない。(タイトルやサムネイル画像程度)

【フォーム形式】
  • 全体的な件数を把握しにくい。

それぞれの適正な利用シーン

【リスト形式】
  • 入力や閲覧で必要な分だけを検索で絞り込みたいとき。
  • 特定の項目だけを次のレコード、次のレコードと次々入力したいとき。
  • 任意のデータを順番に並べ替えて見やすくしたいとき。

【フォーム形式】
  • ひとつの画面で多くの情報を見たいとき。
  • 同じ画面のまま多くの項目を入力したいとき。
  • 何かの操作をするためにボタンをいろいろ配置したいとき。




つまり、リスト形式とフォーム形式はそれぞれの長所と短所を補い合っていて、実に良いバランスが取れているわけです。

データベースの阿吽の呼吸、それがリスト形式とフォーム形式なのです。



まとめ


いかがでしたでしょうか。

FileMakerの初心者がまず考えるべきレイアウト構成は、リスト形式とフォーム形式のセットである、ということを書いてみました。

その理由として、データベースの利点を有効活用できる形だからという個人的な意見も書きました。





JBI のお客様でも、カスタム対面サポートで実際にこの辺をご説明すると、理解が進んでお顔が晴れやかになる方が多いです。

もしレイアウト構成で悩んでいたら、ご参考になれば幸いです^ ^




JBI のサービス一覧はこちら ▶



余談ですが、FileMakerはリスト形式とフォーム形式のレイアウトを作るだけならそこまで時間はかけずに済みます。

これをWebサイトでやろうとするとどうなるでしょうか。



  • サーバーを用意し、設定する。
  • データベースを用意する。(MySQLやPostgreSQLなど)
  • Webサイトの場合はWebページを作る。
  • Webサイトにデータ表示するためのコーディングをする。



Webエンジニアさんたちはこのような膨大で複雑な環境のもとで、ようやくWebサイトを作っていたりします。

昨今はもっとシンプルに構築できるキットもあると思うので、一昔前よりはハードルは低くなっているとは思いますが、それでも多くの要素を必要とします。



これと比較した時、FileMakerがいかにハードル低くデータベースと表示画面を構築できるかが分かるかと思います。



FileMaker さま、いつも有り難く使わせて頂いております^ ^



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今日も良い一日を♪




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