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個人店舗向けレジ・売上管理・顧客管理システムのFileMaker個別レクチャー事例<その2>

投稿内容:「ジーンズリペア工房jeans704/革作さまのFileMaker個別レクチャー事例についてご紹介します<その2>」


以前、店舗管理システムをFileMakerで制作した事例を投稿しました。

その後の状況について書いてみたいと思います。



ご依頼主はジーンズリペア工房「jeans704」/ 革作Reさま。


ジーンズリペア工房「jeans704」/ 革作Re ※JR浅草橋駅から徒歩5分


jeans704さまはジーンズソムリエ資格認定店ということもあり、テレビや雑誌でも取り上げられるようなとても信頼のあるお店です。

ジーンズ修理だけではなくバッグや皮革製品も取り扱っていて、大事にしているジーンズやバッグを蘇らせてくれる有難いお店です(#^^#)




前回の記事では、FileMakerに元々備わっているサンプルファイルの「請求書.fmp12」をカスタマイズして、顧客管理・製品管理・POSレジまでワンストップのシステムを制作した事例を紹介しました。

前回の事例を見る >



その後、どんどん機能を追加していて、かなりの進化を遂げています。

まずはどんな機能が加わったのかを挙げてみたいと思います。

・日報と月報
・バーコード読み取り&自動ステータス変更
・入出金管理(レジ繰越金含む)
・見積管理
・タグID発行自動化
・顧客対応ログ
・会計ディスプレイ



これらを週に一回2時間、半年ほどをかけて店主さまと共に実装しました。

レクチャーの形を取っていますので、ほぼすべて店主さま自身で操作を行って頂いています。

僕は方法を提案し、横にいて制作手順をお伝えしながら一緒に制作している、という形式です。

では順に内容を紹介していきたいと思います。

ちなみにこの中で特に苦労したものは、この2つでした。
・入出金管理(レジ繰越金含む)
・顧客対応ログ


日報と月報


集計フィールドと小計パートにより、日別の売上と月別の売上をA4で印刷できるようにしました。

日付を選んで「日報表示」ボタンを押すだけの仕組みにしました。

手でいちいち計算することが無くなるので、相当な業務効率化になったと思います。

※テストファイルでの画像です。


ボタンに埋め込んだスクリプトは、日にち分のレコード検索と集計用のソートだけです。



バーコード読み取り&自動ステータス変更


修理品が仕上がったら、付いているタグIDををバーコードリーダーで読み取り、該当のレコード抽出とステータスの変更を自動で行う機能です。

スクリプトトリガのOnObjectModifyを使って、読み取られたタグIDコードを自動で検索し、ステータスを「お預かり」→「仕上がり」に自動で変更させました。

ここではバーコードリーダーとの仕様の兼ね合いが難しく、なかなか思い通り動いてくれませんでした。

読み取ると、タグIDでは使わない不要な文字がバーコードリーダーの仕様として紛れてしまったり、中途半端に読み込まれたりと、やや苦戦しました。



今でもたまにうまく作動しないとのことですが、それでもかなり効率化ができたようです。

レコード検索のための情報入力とステータスの変更の労力が、バーコードを読み取るだけで済むのですから、時間短縮も当然の結果でしょう。



ちなみにバーコードリーダーはごく普通にAmazonなどで売っているものを使用しています。

※次の画像はこちらでご紹介している店舗さまが使用しているものとは違う製品です。


[PR] Amazonで「バーコードリーダー」を見る >


入出金管理(レジ繰越金含む)



いわゆるレジ締めというものです。


レジの中にある紙幣と貨幣の額と、当日入出金された金額が一致するかどうかを確認できるようになりました。


もし誤差があった場合、例えばお客様からの徴収に漏れがあった、などの気づきになります。

※テストファイルの画像です。




ここでの苦労は、レジの繰越金でした。


どのように保持させるか、店主さまの希望も聴きながら、設定用テーブルを用意して管理することにしました。


常に1箇所のフィールドで保持し、日々上書きしていく仕様です。


ただ、ミスやいろんな状況も考えられるため、繰越処理には履歴を残すようにもしました。


なにかあっても簡単に手動でロールバックできるようにしたので、「ミスしてはいけない」という心理的ストレスを回避しました。






見積管理


お客様からの見積依頼の情報も保持したいという要望を実現しました。

請求書の仕組みをそっくりそのまま持ってくるような作りにしました。

※テストファイルの画像です。


請求書と見た目が似ているため、色によって区別をすることにしました。

色による区別は、実はけっこう効果的なのです。

※こちらが請求書画面。グレーが基調です。




ただ、これによってテーブル管理がやや煩雑になってしまいました。

上の方のTOグループは既製品の部分で下手に変えることができず、やむなく新規に加えていっているので込み入ってしまっています。


下の方のTOグループが新規機能の入出金管理と見積関連なので、アンカーブイ方式で構築できています。

請求書の方は、なんとか工夫して可能な限りスッキリとさせて運用していくしかありません。



タグID発行自動化


請求書の明細データを追加する際に、タグIDを自動採番させました。

これまでは手入力でやっていて、打ち間違いがあったり手間がかかったりして心理的にもストレスがかかっていたようです。

それを、項目の追加と同時に入力されるようにしました。

それによって「確認」だけで済むようになり、目に見えない部分でも大きな効率化がなされました。

タグIDの自動採番は、タグIDの現在の最大値にプラス1したものをフィールドにセットする仕様です。




顧客対応ログ


お客様とのやり取りを後になっても確認したい、という要望から追加した機能です。


言った、言わない、とか、カルテに書けない情報、覚えておいた方が良いなと思うお客様の情報など、時系列で追いたいというものです。






ここもなかなか苦労しました。

結果的にはこのように希望に沿ったログを残せるようになりました。

※テストファイルの画像です。




なぜ苦労したか、です。


StarterSolutionの「請求書.fmp12」は、実にうまく作られていますが、その完成度が大きな障壁になってしまいました。

レイアウトの切り替えやポップオーバーの閉じるところなど、到るところにトリガが仕掛けられていたのです。

単純にログテーブルに書き込みたいだけなのに、色々なことが複雑に絡み合っていて、それをかいくぐるのに相当時間を要してしまいました。

完成品をカスタマイズしているのでやむを得ないところではありますが、人の作ったファイルに手を加えていくのはやっぱり難しいと痛感しました。




会計ディスプレイ


これまでお客様には「○○円になります」と口頭で金額を伝えている状態でした。

なんとかお会計を見えるように出来ないかということでFileMakerで実現させました。



配信元:店主さまのFacebookより

ジーンズリペア工房「jeans704」/ 革作Re ※JR浅草橋駅から徒歩5分




パソコンにサブディスプレイを接続し、専用のFileMakerレイアウトを表示させました。

お会計以外のときは広告動画が流れて、しっかり機材をフル稼働。

とエラソーなことを言っていますが僕は制作の助言・アドバイスをしただけ。

店主さまのアイデアに引っ張られて、FileMakerが躍動している感じがします^^





以上、ジーンズリペア店でのFileMaker導入事例<その2>でした。

まだまだ機能を追加していく予定なので、機会があれば<その3>をお伝えしたいと思っていますヽ(=´▽`=)ノ




あなたも履けなくなったジーンズや壊れた革バッグがあれば、一度相談してみてはいかがでしょうか??

ジーンズリペア工房「jeans704」/ 革作Re ※JR浅草橋駅から徒歩5分





FileMakerのご相談はお問合せからどうぞ♪







今日も良い一日を♪








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