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ファイルメーカー (FileMaker) の廃止予定は?サービス終了はいつ?

まず最初に、ファイルメーカー (FileMaker) は廃止予定などありません!
廃止はもちろん、サービス終了になる予定も全くありません
2025年(間違いなく2026年以降も)、現役バリバリでございます!
ではなぜ「ファイルメーカー (FileMaker) は廃止されるらしい」という誤解が生じているのでしょうか?
今回はその誤解を紐解いてみたいと思います。


Index
  • ファイルメーカーが廃止されない根拠
  • ファイルメーカーが廃止・終了するという誤解の要因は?
  • 導入前に確認しておいて良い事項
  • 必要に応じて、プラスで考えておいて良い事項
  • まとめ



余談:僕は記憶力が弱いです。特に短期的な記憶が苦手で、買い物でも買い忘れがあったりします。なのでファイルメーカーでリマインダーを作りました。iPhone に通知が来るようにして、しかも OFF にしないと数回通知が来ます。これでだいぶ記憶を補うことが出来るようになりました^ ^

ファイルメーカーが廃止されない根拠

ファイルメーカー (FileMaker) は恐らく、今後10年・20年は存在し続けると思います。
なぜそう言えるのか?
根拠として、次のようなことが挙げられます。


Apple 傘下での継続開発

ファイルメーカー (FileMaker) は Apple の子会社である Claris が開発しています。
1980年代からずっとサービスは継続されており、早々のサービス終了は考えにくいです。

毎年のアップデートと新機能

毎年のようにメジャーアップデートが行われ、最新ではクラウド・API・AI に関する機能も続々追加。
新機能への継続的な投資が行われていることが存続の証しです。

幅広い導入実績

日本だけではなくアメリカを始めとした世界中で利用されています。(アメリカのシェアは1/2、日本のシェアは1/4)
個人や小さな企業はもちろん、大きな企業まで意外に多くの実務で愛用されています。

市場トレンドとの一致

ローコード開発市場は拡大を続けており、ファイルメーカー (FileMaker) も有力な存在です。
今後10年・20年のサービス継続は充分に見込めます。



ファイルメーカーが廃止・終了するという誤解の要因は?

あくまで個人的な見解ですが、大きく3つの要因があると考えます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1.Google 検索で表示される「廃止」が誤解を招く
2.ファイルメーカーの「機能」に関する廃止や廃止予定が誤解を招く
3.ブランド変更(会社名変更)による混乱が誤解を招く
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

1.Google 検索で表示される「廃止」が誤解を招く

Google 検索でファイルメーカー (FileMaker) を検索していると、「廃止」「終了」「サービス終了」といったワードが出てきたりします。
これは、過去に廃止・終了した機能やサービス、バージョンに関する情報が出てくるためです。
それが「ファイルメーカー自体が終わる」という印象を与えているのだと思います。


2.ファイルメーカーの「機能」に関する廃止や廃止予定が誤解を招く

上の1.にも関連しますが、バージョンが上がる反面、古くなった機能が廃止されることがあります。
例えば次のような内容の廃止や廃止予定のお知らせが Claris から出ています。

・ピア・ツー・ピア共有の廃止予定
・FileMaker Cloud for AWS の廃止予定
・Ubuntu 18.04 LTS が FileMaker Server 19.5 で廃止予定 etc...

こうした「部分的な廃止・廃止予定」は実際にあります。
それが「ファイルメーカー自体が終わる」かのような誤解を招いている可能性があります。

その他の廃止予定を公式のお知らせで確認
https://support.claris.com/s/article/Deprecated-and-Removed-features-in-Claris-FileMaker-2025?language=ja


3.ブランド変更(会社名変更)による混乱が誤解を招く

2019年に「FileMaker」から「Claris FileMaker」へブランド変更がありました。
これは「FileMaker, Inc.」から「Claris International Inc.」に会社名が変わったタイミングでもありました。
「名前が変わる=終了」というイメージが誤解を招いた要因の一つと思われます。
なお、会社名が変わっても Apple の子会社であることには変わりません。



導入前に確認しておいて良い事項

ファイルメーカー (FileMaker) の廃止は誤解であることが分かりました。
「当面なくなることはないのね、じゃあ、すぐ導入だ!」
もちろん止めはしませんが(笑)、次のような確認もしてみて良いかもしれません。


導入の目的は?期待する成果は?

ファイルメーカー (FileMaker) で「何を解決したい」ですか?
(例:入力ミスを減らす、データを統合したい、集計値をサッと見たい、外出先でも見たい・・・)
目的がはっきりすると、必要になる導入の時間やコストも見えてきやすいです。


ライセンス・費用の試算を行う

想定ユーザー数、開発・保守費、年間ランニングコスト(ライセンス費用)をざっくり見積もってみます。
費用面で折り合いがつかなければ導入も難しいですから。


別のツールと比較検討してみる

プリザンター・kintone・Google スプレッドシートなど、導入まで早いものもあります。
費用面と併せて機能面でも他候補と比較してみても良いと思います。
(もちろん、自由度や込み入ったシステム構築はファイルメーカー (FileMaker) が有利です)


導入後の成長プランもちょっと妄想

ダッシュボードで数値が一目瞭然になったり、外出先でスマホから入力できたり、自動化で手間を減らすなど。
導入後に広がる“やりたいこと・できそうなこと”を想像しておくのは良いと思います。
それこそ、導入の目的や成果がイメージしやすくもなります。




必要に応じて、プラスで考えておいて良い事項

既存データ(Excel等)の移行は必要?

Excel であれば、難易度の差は大小あってもファイルメーカーに取り込むことはできます。
既存システムの場合はデータを出力できるかどうかの確認はしておくべきかと思います。


業務フローと必須機能を洗い出す

ファイルメーカーは部分部分は手品のようにパッと出来たりもします。
しかし、システム全体としてはコツコツと地味に作り上げる必要があります。
業務フローをまとめておく、必須機能や優先機能をまとめておく、そうした準備は後で役に立ちます。


運用体制とサポートの有無を想定しておく

社内で運用・改修できる人材がいるか、外部パートナーに頼るか、それは一部か全部か。
想定するのは簡単なことではないかもしれません。それでも少しイメージしておくだけで気持ちに余裕がでます。




まとめ

廃止されるのは「古い機能」や「サポートの切れた環境」であって、ファイルメーカー自体ではありません。
むしろファイルメーカーは AI やクラウド対応を強化しています。
これからも進化していく気が満々のプラットフォームです。

プリザンターや kintone、Google スプレッドシートは簡易的で手っ取り早いです。
でも本格的に「自分たちの業務に合った仕組み」を作りたいならファイルメーカーがイチオシです!


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今日も良い一日を♪










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