もちろんスポーツの話しではなくシステムの話し。
僕は初めて聞いた言葉だったので調べてみたところ、特段新しい概念というわけではありませんでした。
以前から概念として存在した、特に中小企業の現場で「本当に使えるシステム」とされる MVP 開発について改めて考察しました。
Index
- MVP開発とは?:完璧を目指さない「価値の最小単位」
- まずは最も作業負荷やストレスがかかっている業務から
- 現場が大混乱!?失敗しがちな MVP の共通点
- 中小零細企業が MVP 開発を導入するメリット
- まとめ
余談:人は心理的安全性を求めますよね。新システムがすごく便利であっても、急な切り替えは使う人から拒否反応が出ます。熱いお湯に急に入れないように、徐々に、徐々に、新システムに移行できれば反発も起きにくいです。でもそれは意外と心理面での「技術」が要るんですよねえ。
MVP開発とは?:完璧を目指さない「価値の最小単位」
MVPとは「Minimum Viable Product」(ミニマム・バリアブル・プロダクト)の略です。
訳すと、「実用的な最小限の製品」ということになるでしょうか。
つまりは、全ての機能を揃えた100点満点でリリースしない、ということです。
30点でいいからまずは最小限の状態で動くものを作ります。
「未完成品で動かして大丈夫なの?」ということとは少し違います。
例えば入金管理なら、いきなり全ての自動化を目指しません。
まずは「担当者が 200 件の消込確認を数分で終わらせる仕組みを作る」ことに特化させます。
最初から多機能を目指したシステム開発は、莫大なコストと時間がかかる分だけリスクを孕みます。
IT 専任担当がいない企業や、限られた予算で業務改善を進めたい会社に向いている開発手法と言えるでしょう。
まずは最も作業負荷やストレスがかかっている業務から
「30点でいい」というのは、まずは局所的に現場の一番の悩み解消から、ということです。
小さくても「実績」を作ることが重要だと個人的には考えています。
小さな成功が、「次はあの業務の改善に着手しよう」になっていきます。
とにかく足掛かりを付けてみないと、人間はなかなか踏み出せませんから。
例えば、会計ソフトとの連携といったものは後回しにします。
まず先に、担当者が毎日神経をすり減らしている「200件の消込作業」そのものに手を入れます。
ここが数分で終わったり、業務負荷が軽減されれば、次の機能拡大へのきっかけに繋がります。
「一番しんどい作業を真っ先になんとかする」
これを中小企業が目指すのは理に適っているのではないでしょうか。
現場が大混乱!?失敗しがちな MVP の共通点
やりがちなのは、開発側が勝手に想像して作ることです。
例えば在庫管理システムで「バーコードスキャン機能」は便利だろうと推し進めたとします。
すると現場から、「手入力のほうが良かった」と言われるケースがあったりします。
現場では自身の作業が評価に直結しますから、使い勝手が悪いのは非常なストレスがかかると想像できます。
そこをしっかりと汲み取らずに、「良かれと思って作った」開発は逆効果にもなり得ます。
いくらミニマムな MVP だからといって、現場の状況を汲み取らない進め方は NG と言えるでしょう。
一度失敗すると、現場からの信頼の回復はなかなか心理的に難しいものになってきます。
現場との密なコミュニケーションは非常に重要な工程の一つだと言えます。
中小零細企業が MVP 開発を導入するメリット
開発コストを抑えられる
最初からフル機能の社内システムを作る場合、開発費用は高額になりがち。
しかし MVP 開発では、最小機能からスタートするため一般的には初期費用を抑えられます。
機能追加でも、最小限のコストに抑えられます。
Excel 管理から段階的に移行できる
顧客管理・在庫管理・案件管理などは Excel で行っていますか?
Excel 管理は次のような問題が起きやすいというデメリットがあります。
・ファイルが複数存在する
・最新版が分からない
・データ集計が大変
MVP 開発では、Excel 業務の一部だけをシステム化することから始められます。
そのため、無理なく IT 化を進めることができると言えるでしょう。
現場に合ったシステムになる
実際の業務で使いながら改善していくため、現場の意見を反映しやすくなります。
結果として「作っても使われないシステム」にはならず現場に合った、愛されるシステムになる可能性が高まります。
まとめ
MVP 開発の本質は、適所、適所に処置を施していくことではないかと思います。
(その裏には将来を見越した壮大な計画もあるのが望ましいです)
100点満点のシステムを頑なに目指しても、頓挫してしまうのでは意味がありません。
まずは30点の仕組みで現場に余裕を持たせてください。
そうして、徐々に拡大して100点に向けて進化させていってください。
コストパフォーマンスの良いシステムの鍵は、MVP 開発かもしれませんよ。
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今日も良い一日を♪

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